アリア　B9 e-4ORCEで函館往復　その2【株式会社　クレセント】

前回掲載した、【アリア　B9 e-4ORCEで函館往復】では、1泊目に大沼のグリーンピア大沼様に宿泊して夜中にエネチェンジの6kw普通充電で翌朝100％での出発の場合を掲載しました。

今回は、札幌を100％で出発した場合に今の時期で電気自動車は走行距離的にどうなのか？を再検証したのでその結果です。

目的地は函館湯の川ですが、写真のJRAは湯の川とは関係なく、桑園のものです。

さて、話を戻して今回の条件ですが、内容はほとんど前回と同じです。

違うことは、

①積載荷物の重量が今回は20kg程度

②一泊二日の仕事であるが、宿泊中の充電は無し

③函館に向かう移動の高速道路使用が前回よりも長距離（前回は、雁来〜銭函間でしたが、今回は雁来〜余市間）

の3点くらいで、それ以外は天候もほぼ似た感じだった為、車内のエアコン環境も同一です。

今回は忘れずに写真撮ってあります。

まず、札幌出発時の状態です。

全てリセット済みで出発となります。

前日から自宅のV2Hで100％になる様に充電を開始していたのですが、99％の状態です。以前別件で日産に確認した際に『若干の誤差は出ます』との事だったので、誤差という事で出発です。

残距離を見ると、587kmになっていますがどこまで当てになるのか？

湯の川に向かう時はいつも早朝なのですが、今回はお昼頃に到着すれば良いのでゆっくりとした時間からです。

その後、目的地の函館湯の川を目指して車を進めていきます。

通過した経路は前回と一緒で、岩内経由で長万部まで行き、その後国道5号線を走っていきます。

前回が余裕で到着できているので、今回も何の心配もなく湯の川到着です。

下の写真が、湯の川到着時です。

特に心配な事もなく、走行距離277kmで湯の川に到着です。

この時のバッテリー残量は47％になっていますので53％の使用で到着したことになります。

【アリア　B9 e-4ORCE】のバッテリーは91Kwなので48.23kw程度の消費電力で到着したことになります。

電費は6.6km/kwhなので、前回とそんなに変わっていないです。

到着後、目的地で仕事を済ませて1泊です。

仕事の中身については、こちらのメインページで色々と載せていますので興味がある方はご確認ください。

今回の宿泊先は、電気自動車用の充電器が設置されていないので翌日の出発まで【アリア　B9 e-4ORCE】は駐車場に放置です。

本来の仕事を終わらせて、湯の川にある居酒屋【数】で、夕食にしました。

ここは湯の川に宿泊するたびに必ず来る所なのですが、良心的な価格設定でしかも何を食べても美味しいので、もし行く機会がありましたら寄ってみてください。

さて、湯川2日目です。前日の仕事の引き渡しを完了させて札幌へ戻ります。

湯の川まで来るのに約53％の電力消費をしていますので、当然どこかで充電をしなければ帰る事が出来ません。

今までは、函館市内の日産ディーラー（50kw）で充電後、八雲の日産ディーラー（50kw）で充電をして上手くいけばその2回で札幌まで戻る事が出来ていました。

前回の様に宿泊中に100％まで充電が出来ているのなら良いのですが、今回はできていない為に途中充電をします。

実は湯の川から車で5分程度のセブンイレブン様に90kwの充電器がある事を知り、そこへ向かいます。

さて、セブンイレブンに到着したので充電開始です。

前日の47％から1％減って46％からの充電開始です。5分程度の走行でしたがちょっとだけパーセントが減りました。

その後、いつも通りに30分の充電を開始します。

電気自動車に乗っている人なら、一度は他の人から聞かれた事がると思いますが、充電中の30分って長くない？と。

私はいつも充電中は仕事のメールや次の予定の確認などをして、時間が余れば車内でテレビやNetFelixなどを鑑賞して時間を潰していますが、今回は場所がセブンイレブンなので充電開始後に店内に向かいました。

店内でトイレを借りて、ちょっと早いですが、飲み物とお昼ご飯の弁当を買って車に戻ります。このやり取りで既に10分程度が経過しています。あとは車内で購入した弁当を食べながらテレビを見ているうちに30分が経過して充電が完了しました。

この様に充電器の設置場所にもよりますが、意外に30分を有効的に使うことはそんなに難しいことではありません。

充電終了後の状態が写真です。

正直、いつも充電している札幌の日産ディーラー（90kw）だと46％くらいからの充電開始で80％以上は貯まるだろうと思っていたのですが、結果は少し少なめでした。

充電後、15分後くらいから急に出力が56kw程度まで下がってしまっていたのが原因ですがちょっと残念です。確かに【アリア　B9 e-4ORCE】はバッテリー保護のために80％程度からは徐々に下がっていくのは経験済みですが、ちょっと早すぎた様な気もします。充電器側の設定なのかもしれません。

長万部の某充電器は上限を80％に設定しているところもありましたので、もしかしたらここも似た感じなのかもしれません。

とは言え、79％まで充電が出来ているので前日に湯の川まで来た時の消費電力を考えると十分札幌に戻れる確信が持てたので、このまま出発します。

残距離的にも余裕で戻れる距離が表示されています。

このまま途中充電なしで札幌に戻れるとすれば、いつもよりも充電1回分の30分が短縮出来る事になります。

帰り道も前回同様のルートで同じ様に走行していきます。

札幌に到着した際の内容が下の写真です。

出発時は自宅からで、到着は会社なのですが距離で2km程度、時間で5分未満なので同一の場所とします。

無事に札幌に到着して、バッテリー残量は24％です。

湯の川近辺のセブンイレブン様で79％まで充電していますので、帰りの消費は55％となります。札幌〜湯の川間が53％の消費でしたので帰りの方が2％多く使用している事になります。

これは道路の高低差や前回同様のルートですが、帰りは余市〜雁来間は高速道路を使用していないなどの理由だと思います。

実際距離を見ると初日は277.4kmで、2日目は284.1kmと約6.7kmの違いがあります。

この6.7kmですが、今回の往復での電費とちょうど一緒です。

電費が6.7km/kwhという事は、電力1kwhで6.7km走行することが出来る事です。【アリア　B9 e-4ORCE】は91kwのバッテリーなので、2％の誤差は約1.82kwとなります。若干のその他ロスを踏まえると辻褄の合う数字となります。

ちなみにセブンイレブン様からの電費は6.8km/kwhとなっています。

やっぱり良い電費を出そうとする走行モードをエコに切り替え、車内のエアコン関係も見直し、サンルーフを閉めて走行でもしない限り、7.0kw/kwh以上の数字は出せないのかもしれません。

でも、それじゃ運転していて楽しくないのでやはり、普通の使用条件でどれくらいになるのかを検証するのが一番かと思います。

実際今回の往復で使用した電力は、98.28kwでした。

これを電気代に換算すると、我が家で契約している夜間電力の場合だと1kw=26.29円なので約2,584円で561.5kmを走行した事になります。

仮に日中の一番高い電気料金で充電したとしても1kw=50.73円で約4,986円となります。

もちろん電気料金には“基本料金”が掛かりますので、この金額よりは多少大きな数字にはなります。

以前の掲載で700km程度の距離を【キックス】で運転した際の燃費も載せていますが、その時で22.2km/ℓでした。これを書いている8月3日でいつも使用しているスタンドのガソリン価格が165円ですのでこの場合だと、約4,148円となります。

もちろん車格が違うので同等条件で比べる事はできませんがそれでも、電気自動車がどれだけハイブリット車と比べて同一距離を安価に走行する事が出来ているかがわかるかと思います。

ちなみにホンダの【ヴェゼル】でも燃費を計測した記事を掲載していましたが、【キックス】同様の数字だったと思いますので、自動車メーカーが変わっても結果は同じ感じになると思われます。

今回は写真も多めに、【アリア　B9 e-4ORCEで函館往復　その2】で掲載しました。

結論から言いますと、前回は各宿泊施設やレジャー施設などに6kwの普通充電器があると電気自動車でのドライブももっと楽しくなる。でしたが、今回はそれに加えて経路充電の為には90kw以上の充電器が必要である事がわかりました。

今回調べてみたら思っていた以上に、セブンイレブン様で90kw充電器の設置をしている地域が増えてきています。

今回のセブンイレブン様に限らず、他のコンビニ様も電気自動車にとっても困った時にいつでも立ち寄れるコンビニになっていって欲しいです。